アメリカで演劇留学! 本場のおすすめ学校を紹介 Drama school recommendation
昔から長年華やかな舞台を創り出しているニューヨークの「ブロードウェイミュージカル」、数え切れない程のヒット作品を生み出し続けている「ハリウッド映画」等、演劇好きであれば誰もが夢を見るエンターテイメントのトップクラスの地、アメリカ。
演劇の本場ということもあり、本格的にエンターテイメントを学ぶ学校・環境が整っていることもこの地の魅力の一つ。今回はそんなエンターテインメントの本場の地にある様々な演劇学校の特徴をご紹介致します。
Contents
演劇留学ってどんな感じ?
演劇留学には様々な形があり、どのように演劇を学んでいくかはその人によって様々です。
短期留学から単位やプログラム修了の証明書がもらえる長期留学まで。また特にミュージカル志望の方はダンスや歌のクラスに通いながら、同時並行で演劇学校のクラスを受講する方もいます。語学をこれから習得する方も、英語を勉強しつつ、演劇の授業を現地の人と一緒に受ける人もいます。このようにご自身の希望や状況に応じて、幅広い選択肢が用意されています。
アメリカの演劇留学を目指す人
俳優、ミュージカル女優、パフォーマー等々……様々なエンターテイメント好きな人々が演劇留学を目指します。
人により目的が様々で、既に日本で数多くの舞台をこなしてきた人がスキルアップを目的としたり、日本ではないアメリカならではの演劇メソッドを学びにくる方、また日本でも経験がない全くの初心者の方が挑戦することも珍しくはありません。プロアマ関係なく幅広い人々が同じ地で切磋琢磨しながらお互いを高め合っています。
演劇留学を目指す理由
多くの人が世界の舞台で活躍することを夢見て!
同じ目標に向かって切磋琢磨する仲間が見つかるため、人間関係の輪が広がり、活躍の場も広がります。プロとしての活動だけでなく、学生同士の自主作品も数多くあるため、そこで経験とスキルを積んでいくことができます。
日本にはない演劇メソッドを学ぶために留学する方も
「演劇」と一つとっても発生方法や仕草等、様々な表現方法があります。ウタハーゲンテクニックやマイズナーテクニック等日本にはない演劇メソッドも幅広く、多岐に渡ります。自分にあう演劇メソッドをしっかり学べるのもアメリカならではです。
個性を見つける、伸ばしたい!
似た人種が多くいる日本にいるより、様々な人種が共存するアメリカの方が人と違った自分の個性を見つけやすいです。「アジア人として」、そして「日本人として」の素晴らしさだけでなく、「自分だけの魅力」は個性を尊重するアメリカだからこそ見つけることができます。
演劇留学に必要なものは?
学位よりも、英語力や演技経験が重視されます。ほとんどの学校で、フルタイムのコースには事前にオーディションがあります。オーディションの方法は、ビデオだったり学校へ直接行く必要があったりと様々ですが、オーディションで英語力と演技+パフォーマンス力を最大に発揮できる場合もあります。学校によっては演劇のキャリアの履歴書の提出や、エッセイの執筆が必要なこともあります。オーディションでは、演技力以外にも人前に立つこと、舞台に場慣れしているかどうかなども、見られます。
演劇留学で有名な学校はどこ?
アメリカでの演劇留学は大きくわけてニューヨークとロサンゼルスの二大都市が人気です。ニューヨークはブロードウェイが本場、ロサンゼルスはハリウッドが映画の本場なので、どちらにもそれぞれ違った魅力があります。
ニューヨークとロサンゼルス、どちらにも校舎がある学校も複数あり、ニューヨークの空気を十分に味わったら、次はロサンゼルスで映画を勉強してみたい・・といったご希望にもしっかり応えられる学校も紹介します。
ニューヨークの有名な演劇の学校
New York Film Academy(ニューヨークフィルムアカデミー)
【学校紹介】
ニューヨーク・ロサンゼルスに校舎を持つこちらの学校はアメリカで一番有名な映画制作、映画俳優専門学校です。撮影機材を保有している数も最も多く、徹底した実践重視のカリキュラムを提供しており、世界中から映画界を目指す若者が集まっています。
特に即戦力が求められるエンターテイメント業界の現状に対応できる人材作りを目的に、数多くの実施講習(ハンズ・オン)を通して映画制作技術を確実に身につけていく独自のカリキュラムを展開しています。
映画作製経験は不問ですが、全のコースが3~7本のオリジナル作品を制作するとてもハードなスケジュールになっており、映画作りに対しての意欲がとても求められます。入学前に“自分で作りたい映画はどのようなものなのか”を確実にしておきましょう。同学校内に語学学校The ESL School at NYFAがあるので、本科に進学予定のない方でも入学は可能で、語学だけでは物足りなくなりそうな人にもおすすめです。
【おすすめのプログラム】
アクティングや写真、ミュージカルシアターコース等、広範囲に渡って授業があります。講師の方々も、その道で活躍されていた方が多く、全員が修士学位を持っています。
おすすめは長期集中のアクティングコース、短期集中のミュージカルコース。アクティングコースでは演技を学ぶだけでなく、カメラの前で演技をする時のテクニックにも重点を置き、舞台と映画での演技方法の違いを根本から理解して技術を学んでいきます。
ミュージカルコースは4週間の短期集中です。こちらは専門家によってこの道での成功をするために必要なスキルを学んでいきます。こちらは既にミュージカルの舞台経験のある個人のために組まれているハイレベルなカリキュラムです。こちらでは各コースも最前線でプロとして仕事をしている有名映画監督、俳優、プロデューサーがゲストスピーカーとして経験、映画作りへの思いをお話しくれる機会があり、こちらもこの学校の魅力です。
New York Film Academyについて
The American Academy of Dramatic Arts(アメリカン アカデミー オブ ドラマティック アーツ)
【学校紹介】
1884年、アメリカ合衆国で初めて舞台俳優を育成する学校としてニューヨークに作られたのが始まりで、約134年の歴史がある伝統的な学校です。現在はニューヨークとロサンゼルスに二つの校舎があり、それぞれから一流俳優を輩出しています。「プラダを着た悪魔」でも有名なアン・ハサウェイもこちらの卒業生であり、その他にもトニー賞、アカデミー賞、エミー賞受賞者を始め、優れた人材をエンターテイメント業界に数多く輩出しています。
【おすすめのプログラム】
コースは映画やテレビの俳優コース、ミュージカル俳優コース、ダンスコース、演劇やミュージカルを総合的に学ぶ舞台芸術コースの4つあり、2年制・4年制と構成されており、4年制コースでは大学卒業の学位が取得可能です。1年目はみっちり基礎も学び、2年目から学校内オーディションを受けてもいいという仕組みになっています。発表や制作の機会も豊富で、舞台や映像のオリジナル作品をを作ったり、カフェで演奏やパフォーマンスを披露できるので着実にスキルを身に着け、パフォーマンスをする場が得られます。最近では日本からの俳優さんも、留学しているようです。
HB Studio(エイチビー スタジオ)
【学校紹介】
1945年に俳優ハーバード・バーコフ(Herbert Berghof)により設立された演劇学校。彼のイニシャルからHBスタジオという名が生まれました。ここから多くの名優が輩出されており、米ドラマ「Sex and the City」のサラ・ジェシカ・パーカー、シンシア・ニクソンもこちらの卒業生です。
歌、発声、話し方、そしてムーブメント(動き)など、俳優業に必要な舞台演劇教育をトータルで受けられます。演技メソッドの一つであり、舞台俳優育成に焦点を置いた「ウタハーゲンテクニック」を開発し、取り入れていることがこちらの特徴です。将来のミュージカル女優、演劇スターを夢みる情熱的な学生が多くいます。
また留学生を積極的に受け入れているため、様々な国からきたスターの卵たちと一緒に勉強して刺激し合えるのもこの学校の魅力の一つです。
【おすすめのプログラム】
I-20発行のフルタイムコースが人気です。期間は3カ月、6カ月、9カ月、1年間から選ぶ事が可能。演劇経験と英語力は必要になり、週7クラスが最低限義務付けられております。また春・夏・秋・冬の年4回入学日があり、クラスによっては演技・歌のオンライン・オーディション(英語)が必須になっています。 魅力としてはACTING IN ENGLISH(アクティング・イン・イングリッシュ)という日本人のような第二言語として英語を使う学生向けクラスもあり、演技の勉強だけでなく、英語の勉強も平行して行うことができます。
またオープンクラスも受講可能です。こちらは演劇関係の経験がなくても受講できるため、初めてで自信がない方は語学学校と両立しながら通うことができるのもこの学校の魅力です。
The American Musical and Dramatic Academy(AMDA) (アムダ)
【学校紹介】
ハリウッドやブロードウェイで活躍したリチャード・バートンの養父であるフィリップ・H・バートンによって1964年に設立された、アメリカのミュージカル界で一番有名な学校。ニューヨークとロサンゼルスに校舎を構え、ミュージカル、ダンス、歌、演技といったパフォーマンスアートを全体を通して学べます。ブロードウェイミュージカルで活躍している俳優が卒業生・在校生におり、日本人の方でもチャンスがあれば本場のミュージカルで活躍できます。ロサンゼルス校、ニューヨーク校、両校ともにボーカルやダンスそれぞれのスタジオ、小劇場など、設備の充実が特徴で、取り組みたいことにしっかりと集中できます。
さらに全てのプログラムで、卒業後に1年間のOPT(法的に1年間働けるビザ)期間を取得できるので、オーディションを受けながら実際にお給料を受け取り仕事として活躍することも可能です。
【おすすめのプログラム】
おすすめはパフォーミングアーツコースです。一番の魅力は大学卒業資格を取得できる4年制であり、確実にスキルを身に着けることができます。始めの3学期ではActing, Music Theatre, Dance Theatreの三つの中から一つ選択し、しっかり焦点を置いてそのコースを学び、後の5学期で選択したコースの応用ほか、自身の興味関心に応じて他のコースの授業を受けることができるため、幅広く確実にスキルを積むことができます。また後期には本格的に仕事としてパフォーマーのキャリアも積めますよ。
The American Musical and Dramatic Academy
ロサンゼルスの有名な演劇の学校
Michelle Danner Acting School (ミッシェル ダナー アクティング スクール)
【学校紹介】
映画監督ミッシェル・ダーナーがオーナーを務める演劇学校。
リー・ストラスバーグ、ステラ・アドラー、ウタ・ハーゲン、等のテクニックを中心にしながら、 幅広い舞台で活躍できる俳優を育てます。
劇場が学校敷地内に設立されているため、パフォーマンスの公演やショーへの出演の機会があります。また、学長のミッシェルの指導のもと、彼の監督作品に出演する機会もあります。併設の劇場で毎年行われるフィルムフェスティバルは、出会いや新たな仕事に繋げていける素晴らしい機会でもあります。また、この学校から是非、俳優をキャスティングしたいと映画業界からオーディションを持ちかけられることもあります。
【おすすめのプログラム】
おすすめは’The Golden Box’というプログラム。一般的なアクティングクラスでなく、演技だけを教えるのではなく、アーティストの一人としてどのように自分の内部から感情を生み出せるのか、どうしたら記憶に残るようなパフォーマンスができるのか、というような、演技にストーリーを持たせることができるようになることを目標としています。すでに俳優として活躍をしている方から違うジャンルからの方まで、その方のバックグラウンドを生かした演技を指導します。留学生にはMビザも発行しています。
LA Performing Arts Conservatory for Acting (LAPAC/ロサンゼルス パフォーミングアーツ コンサバトリー)
【学校紹介】
学校は有名なサンタモニカにあります。現在ハリウッドで活躍する役者、監督、演出家、また世界中のエンターテイメント業界で活躍するアクターやアクトレス、ディレクターなどを多く輩出しています。学校に劇場を備え、生徒たちも定期的にパフォーマンスを公演しています。本校の校長で脚本家でもあるナタリアは、日本で演技の指導をした経験があり、講師陣の一人のマットは、クリント イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」でキャスティングディレクターとして活躍した経験を持ちます。クラスは少人数制なので、演技の基礎をしっかりと学び、パフォーマンスのスキルを身に着けることができるでしょう。ハリウッドで活躍する機会を求め、アマチュアだけでなく、現在プロとして活躍している俳優たちも、留学生の一員としてLAPACで勉強しています。
【おすすめのプログラム】
専攻は演劇アクティング、脚本、映画監督・演出の三つの専攻があります。
コースはパフォーミングアーツ専門の英語コース(2週間~10週間)、演劇・映画経験者向けのサーティフィケートコース(9か月)、あまり経験がない方が基礎から学べる準学士コース(18か月)です。9か月、18か月コース修了後はOPT(Optional Practical Training)への申請が可能です。卒業後、エンターテイメント業界の中心、ハリウッドの映画業界にて働く機会があります。
実際のパフォーマンスに類似した形での授業を受けることができるのも、劇場を使用して実錬する本校ならではの強みです。
LA Performing Arts Conservatory for Actingの詳細はこちら(ロサンゼルス留学センター)
ロサンゼルス留学のお問い合わせはこちらから
まとめ
日本では演劇を学ぶことは、趣味の延長といったように思われがちですが、アメリカでは演劇学科は学問の一つとして、メソッド(教授法)が確立されています。それらはアクティングテクニックと呼ばれ、演技という大きなカテゴリの中に、誰とも似ていない自分自身の演技の枠をつくるための学習です。また、ハリウッドやブロードウェイに歩いて行ける身近な環境に身を置くだけでも大きな経験になるでしょう。本場に触れ、その一部になれるチャンスがたくさんあるアメリカで、演技やパフォーマンスの本格留学を目指してみませんか?