「英語で話していると何回も相手から聞き返される」
「お店で頼んだものと違う物が注文されていた」
英語圏に留学している方の中にはこのような経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか。このような英会話でのトラブルはやはり発音や話し方の悪さから来ていることが多いです。
発音が悪いと相手に自分の言いたいことが理解してもらえず、会話することを嫌がられたり、結局話を聞いてもらえないなんてこともあり、大変損です!
そのような会話でのトラブルをなくすためにも発音の向上はとても重要です。
発音を向上させると上記のことだけでなく、リスニングも伸びるという研究結果もあります。というのも人間は自分が発音できる音しか聞き取れず、それ以外の音は雑音として脳で処理されるのです。つまり自分がきちんと英語の音を発音できれば、その音は聞き取れ、結果的にリスニングが向上するのです!
発音はただ海外に長く住んでいるだけでは上手くなりません。我々は何年も字を書き続けていますがそれでも自動的に字が綺麗にならないのと同じで、発音も意識して向上させないと一生上手くなりません。逆にきちんと訓練すれば、たとえ日本にいても発音を改善することは可能です。
それでは今回は効果的に発音を向上させる方法をご紹介します!
Contents
はっきりと発音する
自分の発音に自信が持てなかったり、間違えたらどうしようという不安からぼそぼそと小さな声で喋っている方は意外と多いのではないでしょうか。とても簡単なことですが、明瞭に喋るだけで相手への伝わりやすさは格段に変わってきます。いくら相手がネイティブであっても、聞き取りづらい声量+日本語訛りの英語で話されたら聞き取ってもらえないのは当たり前です。
また、英語は日本語に比べて口を大きく動かして発音する言語なので、口を大きく開け、気持ち大きな声で喋るとベターです。例えば案外日本人が苦手とするWの発音なども、日本語で「わ」と発音する時よりも口をすぼめて発音するとよりそれらしくなります。
音声に合わせて音読する
教科書など自分が理解できるレベルの英語の文章とそのCDを用意します。この学習法には2パターンあり、一つ目はShadowing、二つ目はOverlappingまたはParallel readingといいます。
–Shadowing
文字通り影のように流した音声を追いかけるように後から音読します。CDと同時に音読するのではなく、CDから少し遅れて読むようにしてください。耳から入ってきた音をそのまま発音するようにすることがポイントです。その際、単語の発音もそうですが、文章のイントネーション、ポーズ(一区切り)なども完璧に真似するようにしてください。文章の音の上がり下がりなどが自然だと、それだけで一気にナチュラルな英語に聞こえます。
–Overlapping
Shadowingの仕上げとして、今度はCDと同時に音読します。Shadowingでたくさん練習した後に、自分が本当にお手本と全く同じように発音できているか確認しながら読んでみましょう。CDと全く同じように読めているなら、CDの音と自分の声が重なって聞こえるはずです。少しでも音程(イントネーション)が上がるところで上がりきれていなかった、単語と単語を繋げずに読んだなどの場合はここで直して、完璧になるまで繰り返しましょう。
この二つの音読法によって、単語の発音やネイティブが実際に話す時のリズム感などが習得できるようになります。さらに、音読を通して暗記できた文章は自分が実際に話す時にも口からスラスラ出てくるようになります。このような暗記した文章のストックが多ければ多いほどよどみなく話せるようになり、スピーキングの向上にもつながります。
洋楽を歌う
発音をきちんと”勉強”することに苦手意識を持っている方や歌うことが好きだったり洋楽が好きな方にはぴったりの方法です。洋楽では単語と単語が繋がって聞こえるリエゾン(例:When Iが「ウェナイ」に聞こえる)や単語の最後の音が落ちるリダクション(例:itを「イッ」と発音する)がたくさん起こるので、真似して歌ってみるだけでそれらが自然と身に付きます。
聞く曲は自分の好きな歌手や曲ならなんでも良いのですが、お気に入りがない場合はBeatles、Carpenters、ディズニー映画の曲などのそこまで難しい語彙を使っていない歌手や曲がおすすめです。
一つ注意なのですが、洋楽ではリズム感や韻が大事になってくるので、かなりくだけた表現や文法的に間違った表現が使われていることもあります。洋楽は文法を学ぶのにはあまり適していませんが、語彙や発音改善にはおすすめです。
早口言葉
すでに発音をある程度マスターして練習したいという方は、英語の早口言葉を練習するというのも一つの手です。英語の早口言葉には日本人の苦手なRやL、BとV、thの発音が繰り返し含まれていて、特定の発音練習にはぴったりです。
ただし、発音矯正中でいまだに発音に強いクセがある場合はそのクセのまま覚えてしまうので、これは発音矯正の仕上げとして使ってみてください。
☆早口言葉
*RとL
・Red lorry yellow lorry
・Red leather yellow leather
・Freshly fried fresh flesh
・A loyal warrior will rarely worry why we rule
*th
・They think that this Thursday is the thirtieth
・He threw three free throws
*BとV
・Vivian believes violent violet bugs have very big value
まとめ
発音は意識しないと直りませんが、逆に効果的な訓練をするだけで短期間でもナチュラルで聞き取りやすい発音になります。しかしネイティブ並みの発音の良さにしようと無理に頑張らなくても大丈夫です。コミュニケーションが問題なく取れる程度の発音の良さで十分です。また、ジャパニーズアクセントもその人のアイデンティティとも言えます。アメリカの前国務長官ヘンリー・キッシンジャーはドイツ語訛りの強い英語を話しますが、それを自分のアイデンティティとして誇りに思い、直しはしませんでした。ニューヨークには様々な国から来た人が様々なアクセントの英語を話していますが、それもニューヨークならではの多様性であります。
いかがでしたか?発音を改善してナチュラルな英語を話すには短時間でも毎日続けていくことが大事ですので、これを参考にやってみてくださいね。
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