留学生の多くが滞在のために使っているホームステイ。現地の方の作る手料理が食べられたり、生の英語が聞けたりとホームステイならではのたくさんのメリットから留学生から根強い人気があります。しかし、あなたの行動・心持ちからホームステイの体験が最悪なものにも忘れられないほど素晴らしいものにもなり得るのです。それでは今回は、実際にあったホームステイでのトラブルや留学生がホームステイをする前に知っておくべき注意点をご紹介します!
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実際にあったホームステイでのトラブル
●エアコンを一日中使いっぱなし、ホストファミリーのWi-Fi(ファミリーのギガ数が決まったプランだった)を使って常に動画を見るなどして、ファミリーに金銭的にとても負担をかけた。
→実家ではないことを自覚し、なるべくファミリーに金銭的負担をかけないようにすべきだった。
●ホストファミリーに何も言わずに3泊他州へ旅行に行き、ファミリーをとても心配させた。電話番号は日本の番号しかなく、メールもアメリカで使えるものではなかったために連絡がつかなかった。
→家を空ける場合は必ず事前にファミリーに連絡をする。また、アメリカで使える連絡先(フェイスブックやGmailなど)を入居時に交換すべきだった。
●同じ家庭にステイしている滞在者同士(他国からの生徒)でトラブルが起き、うまくコミニュケーションがとれず、ホストマザーも含め関係が悪くなってしまい結果退出となった。
→どんなに英語が苦手でもきちんとコミュニケーションは取る。伝わりきらない場合はホームステイ斡旋会社などに相談し、仲介してもらうべきだった。また、滞在者同士思いやりや異文化理解の精神を持って相互理解に取り組むべきだった。
ファミリーの生活やルールを尊重する
ホームステイではそのご家庭に滞在させてもらっているので、ファミリーの生活様式やルールは尊重しなければなりません。たとえそれが自分に馴染みのないものであっても「郷に入っては郷に従え」なので、そこの家庭のルールは最優先で守らなければいけません。またルールは家庭によりけりなので、ホームステイ初日にその家庭のルールを聞いておきましょう。ホストファミリーの英語が聞き取れないためにルールがうやむやになったままだと今後それがトラブルの元にもなりますので、必ず理解するまで聞きましょう。
ホームステイの不満の原因として多いのが食事なのですが、アメリカでは日本ほど野菜を食べたり品目を多く作らないのが一般的です。中にはホストマザーが働いているために冷凍食品や出来合いのものなどが多く出てくる家庭もあります。それを不満に思うかもしれませんが、これがファミリーの生活・食事スタイルであり、あなたはその家庭の一員なのでファミリーと同じ食事が出てくるのです。ただし、口に合わないものが出てきた時は遠慮なくファミリーに言いましょう。何も言わなければファミリーはあなたがそれを好き又は食べられるのだと思って、今後同じものが出てくるでしょう。
積極的にコミュニケーションを取る
疑問点、不満なところ、ルールの再確認など困ったらとにかくホストファミリーとコミュニケーションを取りましょう。ホストファミリーも留学生に快適に楽しく過ごしてほしいと思っているので、何かあったらまずファミリーに相談しましょう。ホストファミリーとのトラブルは圧倒的にコミュニケーション不足から来ています。いくら自分の英語が拙くても伝えたいことは口にしなければ伝わりません。アメリカには察するという文化はない上に異国から来た生徒の考えていることはもちろんファミリーにはわからないので、こちらから伝えていくしか方法はありません。
英語のせいでコミュニケーションを拒んでいる方もいるかもしれませんが、ファミリーもあなたが完璧な英語を話せないことは百も承知ですし、多くのファミリーはあなたの言いたいことを理解しようと努力してくれます。単語を並べただけやめちゃくちゃな文法でも何も伝えないよりましなので、きちんとコミュニケーションを取ろうとする姿勢は持っておくべきです。
また、わざわざ高いお金を払ってホームステイをしているわけなので、その分英語を上達させようとしたり、異文化理解に努めようとすることはとても大事なことです。
お客様気分にならない
いくらあなたがホームステイのためにお金を払っているとしてもあなたはゲストではありませんし、家庭はホテルではありません。現地のご家庭に滞在させてもらっているのです。そのためこれやあれはやってもらって当たり前、自分は何もしなくていいなどという考えは捨てましょう。積極的にホストファミリーのお手伝いをしてください。食べた後の食器は片づける、掃除をする、食事の用意を手伝うなどです。日本料理をファミリーに振舞うのも良いでしょう。あなたはその家庭に滞在している以上その家庭の一員なので、ファミリーに協力するように心がけましょう。
また、ファミリーと一緒に外食する際は自分の分は自分で払うのが当たり前です。いくらあなたがお金を払っているとしても、なるべくファミリーに金銭的負担をかけないようにしましょう。
他の家庭と比べない
当たり前ですが、「よそはよそ、うちはうち」です。他のファミリーがしてくれることを自分のファミリーも当然してくれると期待しないようにしましょう。あなたのファミリーにはそのファミリーの事情やそれぞれの過ごし方があるのです。友達のホストファミリーは毎週末どこかに連れていってくれるのになぜ自分のファミリーは何もしてくれないんだと憤るのはお門違いです。先程の話と重複しますが、あなたはゲストではないのでファミリーはいつも通りに生活します。中には留学生のために特別なことをしてくれるファミリーもいますが、だからといって何もしてくれないファミリーに対して不満を抱くのはやめましょう。
筆者もホームステイをしていた際に、友達のホストファミリーは最終週に生徒のやりたいことをすべて紙に書かせてそれを実行してくれたのに、私のホストファミリーはお金がないと言って観光にも付き合ってくれないと他の家庭と比較し、不満に思っていました。もちろんそういう家庭もあってしかるべきですが、そのようなことを他のファミリーに期待するのは間違っていますし、そのような思い込みによって自分で自分のホームステイの経験をつまらなくしていたのです。
たとえ他の家庭でできることがその家庭でできなかったとしても、その家庭・ホストファミリーでしか作れない思い出や経験があります。他の家庭と比べて悲観するより、この家庭だからこそできたことに目を向けるようにしましょう。
ホームステイだからこそ得られるもの
–生きた英語が学べる
英語を上達させる一番の近道はネイティブとたくさん話すことです。教科書や授業では聞いたことのないような表現が学べたり、ネイティブの英語のスピードにも慣れてくるでしょう。また、ホストファミリーのバックグラウンドによっては授業で聞くようないわゆる“綺麗な英語”ではない、アクセントのある英語を聞くこともできます。アメリカではアクセントのある英語を話す人がたくさんいるので、それに慣れておくのはとても重要です。
–アメリカの文化や価値観に触れられる
アメリカの生活・文化や彼らの価値観はアメリカ人と共同生活をすることによって初めて見えてきます。ホストファミリーと一緒に過ごすことで、映画やテレビではわからなかった真のアメリカが見えてくることでしょう。百聞は一見に如かずです。インターネットで聞いた話よりも実際に体験した方がより実感しやすいし、心にも残ることでしょう。また、ホストファミリーが移民ならアメリカに加えてその国の文化も学べます。
–異国に第二の家族ができる
ホストファミリーと家族同然の良い関係を築けたのなら、その関係が帰国してからも続くことは多いです。毎年クリスマスカードやお互いの誕生日のメッセージを送りあったり、定期的にスカイプをする家庭もあります。アメリカに来た際にホストファミリーに会いに行ったり、逆にホストファミリーがあなたに会いに日本まで来てくれることもあります。異国にお父さんやお母さんと呼べる家族ができることこそホームステイの醍醐味とも言えます。
まとめ
いかがでしたか?ホームステイの体験を最高のものにも最悪なものにするのもすべてあなたの行動・心構え次第です。これを参考にして楽しいホームステイライフをお過ごしください。ニューヨーク留学センターのホームステイのお申込みはこちらからどうぞ!