スタッテンアイランド Staten Island

スタテンアイランドはニューヨーク市の行政区の一つだが、他の四つの行政区と同様にそれ自体で郡をなしており、これをリッチモンド郡という。その名称は、1975年までここの行政区名が「リッチモンド」だったことに由来する。
概要
島の東岸沿いにはMTAの鉄道であるスタテンアイランド鉄道があるが利用価値は低く中流階級以上は車で移動している。島外と連絡する鉄道はなく、マンハッタンとはスタテンアイランド・フェリーで結ばれている。ブルックリンとは、ベラザノナローズ・ブリッジで結ばれ、ニュージャージー州との間には、ゴサルス・ブリッジ、アウタークブリッジ・ロッシング、ベイヨン・ブリッジの三橋がある。僅かながらではあるがニューヨーク開拓当時の面影を残す地域であり、住宅地ののどかな風景が広がる。
島の北端には、ニューヨークヤンキース傘下のマイナーリーグ、スタテンアイランド・ヤンキースの本拠地があり、最近は日本人観光客も多く訪れるようになった。
また内陸部にはニューヨーク市立大学スタテンアイランド校や、スタテンアイランド病院、リッチモンド歴史地区、爬虫類を得意とするスタテンアイランド動物園などがあり、スタテン島区の文化の中心となっている。
中西部には、ニューヨーク市のごみ処理場があった。世界貿易センターテロの際の残骸の分別もここで行われた。