アメリカ 学生ビザ申請の流れ Nonimmigrant Visa Application Process
【重要なお知らせ :日本国籍者の学生ビザ(F・M)の郵送申請について】
過去2年間、日本在住の日本国籍の方でF、Mビザ(中高生、大学生、研究者、専門学生に限る)を初めて申請、または更新される場合、条件を満たしていれば、面接免除(郵送申請)でビザを申請することができる可能でしたが、この措置は2023年12月31日で終了します。2023年12月31日までに審査が完了しない場合、米国大使館(及び領事館)での面接が必要となります。ビザ申請までの流れ
Step 1 学校のお申込み
学生ビザを申請する学校を決め、入学願書を学校へ提出するところから始まります。出願必要書類を学校に確認し、提出しましょう。
指示に従って必要な書類を提出い、学費の支払いが完了すると、学校からI-20(入学許可書)が発行されます。
Step 2 SEVIS Feeのお支払い
SEVIS(Student Exchange Visitor Information System)は、アメリカに入国する移民をシステム上で登録するデータベースになります。アメリカで就学する場合は、必ずSEVISに登録しなければなりません。
学校発行のI-20(入学許可書)のSEVIS IDをもとにSEVIS Fee:$350の支払いをI-901 SEVISサイトからオンラインより行います。
Step 3 DS-160の作成
米国移民局 DS-160公式サイトから、申請者のアカウントを作成します。アカウントでは、申請者の個人情報、学歴・職歴、家族の情報、過去の渡航歴、過去に犯罪歴などがないかなどをファイリングしていきます。
一度提出した内容は変更ができませんので、提出前に必ず内容をよく確認しましょう。
Step 4 ビザ申請料金の支払い
在日米国大使館へのビザ申請をするにあたり、申請サイトよりアカウントを作成します。ご自身のアカウントからビザ申請料金をクレジットカード決済後、申請確認書が発行されます。
米国大使館:ビザ申請料サイト参照
※ビザ付きパスポート返送の際の郵送料について
米国大使館:郵送料サイト参照
ビザ申請の必要書類
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F(学生ビザ)もしくは、 M(専門学校)ビザの申請には、必要書類を全て用意する必要があります。
申請必要書類は、以下の在日米国大使館サイトからご確認下さい。
在日米国大使館へ持ち込み不可能なもの
- 電子機器類(ノートパソコン、iPad、USBメモリ、スマートウォッチ、カメラ、ポータブル音楽プレイヤーなど)
- 持ち込みサイズを超えるバック全般(リュックサック、バックパック、ブリーフケース、皮製布製バックなど)
- 食品全般
- 葉巻、煙草、ライター、マッチ
- はさみやナイフ、爪やすりなどの先の尖った物
ビザ情報に関しての注意事項
ビザに関する情報提供は、その時点で客観的な情報を提供致しますが、将来に渡りその内容を保証するものではございません。また、この情報を元に申請を行っていただいたものに対して、審査結果に関して弊社では一切責任を負いかねますこと、予めご了承下さい。
なお、弊社を通してご留学のお客様に関しましては、ビザに関するアドバイスもさせて頂いておりますが、ビザに関してのみのご質問・お問い合わせは承っていませんので、ご理解いただけますと幸いです。
ビザ面接時の注意と心構え
アメリカで勉強したい意思をしっかりアピールしよう!
学生ビザを申請する上では、どんなことがあっても渡米目的は「留学」です。I20が発行されている学校できちんとフルタイムでお勉強して、そこで身に付けた英語力や技術を日本に持ち帰ることが第一目的です。日本では身に付けることのできない英語力やアメリカでしか学べないことを学びに渡米したいことをしっかりアピールできれば、ビザ面接は怖いものなしです。プログラム終了後、必ず日本に戻ってくることをアピールしましょう!
1.でも触れましたが、渡米目的は「留学」なので、日本で社会貢献をするのが原則です。面接官は「この生徒はきちんとプログラムが終了したら、日本に戻ってくるのか」「あわよくばアメリカに住み着こうとしているのではないか」というのを見極めようとしています。そういうこともあって、提出する申請書類絶対に働かない!
学生ビザを取得した人はで2年制・4年制大学・大学院を卒業すればOptional Practical Training (通称OPT)でアメリカで働くことはできますが、ここではとにかく働きたいという気持ちを見せてはいけません。そのために、提出書類の残高証明書で働かなくても十分な資金があるということを証明する必要があります。残高は高額であればあれほどよいとされるのは、このためです。笑顔で! あまり派手な服装は避けましょう。
面接官は1-2分でその人を判断しなくてはなりません。笑顔が好印象な人には第一印象で良い雰囲気を印象つけられます。逆に笑顔がない、おどおどしている、早口などですと、何か怪しいのでは、という空気を与えてしまうことも。そして、あまり派手な格好をしてしまうと、「この人はちゃんとアメリカでお勉強をしないのでは?」と思われてしまい、却下される原因になりかねません。はきはきした口調で堂々と受け答えを行っていただき、ビジネスカジュアル程度の髪型やメイク等、清潔感のある落ち着いた格好で向かいましょう。ビザ申請 Q & A
- ビザ面接の予約はいつからできるの?
- ビザ面接の予約は3ヵ月前からできます。夏休みの期間などは面接日が埋まって予約が取れない状況なども考えられますので、計画は早めに立てましょう。また、DS160ビザ申請書自体も非常に多くの情報を入力しなければならないため、入力にも時間がかかります。
20分保存をしないと時間切れとなり、一からやり直さなければならないこともあるので、こまめに保存しましょう。DS160を入力してから30日は有効なので、日にちを分けて少しずつ進めてもいいと思います。 - DS160を提出してから、入力事項に間違いや未入力があった場合にはどうすればいいの?
- ビザ面接日の2営業日前であれば、新しいDS-160を提出することができます。プロファイルにログインし、「Update Profile」でDS160確認番号を変更することによって訂正できます。面接の際は必ず最新のDS160の確認書を印刷して最新のものを提出することをお忘れなく。
- 面接日の変更は何回までできますか?
- 面接日の予約変更は3回まで無料ですが、その後は再度ビザ申請料金の$160をお支払いする必要があります。
- 提出する残高証明書の金額の目安は?
- 残高証明書の目安は最低でも1年分の学費と生活費をカバーできる金額です。発行から3ヶ月以内、英文のものを用意しましょう。金額が多ければ、「働く意思がない」「働く必要がない」というアピールに繋がります。また、残高証明書の名義は面接を受けるご本人の名義のものが望ましいですが、スポンサーの残高証明書を提出する場合はスポンサーレターを添えるのをお忘れなく。
- ビザ面接に合格し面接終了後、書類を全て持って行かれましたが大丈夫?
- はい。大丈夫です。ビザ面接に合格すれば、提出た書類全てビザと一緒に一週間程度、郵送で返却されます。ビザを却下されてしまった場合には、その場で全ての書類を返却され却下理由が記載された紙を渡されます。
- 214(b)って何?
- 214(b)とは、米国移民国籍法214条b項で、アメリカ学生ビザの却下理由の多くがこちらです。「全ての外国人は、米国領事に、また入国審査時に、日移民としての資格があることを納得させるだけの十分な証明がなされるまで、移民の意志があると仮定される…」要するに、「この人はアメリカに住み着く恐れがある」という理由でビザを却下されるケースです。重ね重ねになりますが、面接官は「この生徒はアメリカできちんと勉強して日本に帰るかどうか」を見極めているのです。
- ビザ面接後からどれくらいの期間でビザが届きますか?
- ビザ面接後、約1週間ほどでビザを含む他の提出した書類が郵送で届きます。混み合う時期や、書類に不備があれば長引く可能性もありますので、ビザ面接を受けてから約1-3週間くらいはパスポートがお手元に届くまでにかかります。この間はパスポートが無いので、日本国外には出ることができません。
- 学生ビザを手に入れました! いつからアメリカ入国していいの?
- 学生ビザを手に入れたらいつでもアメリカに入国していいという訳ではないのでご注意ください。学校のプログラム開始日(I20に記載されている開始日)の30日以前に入国することはできません。「一ヶ月前」ではなく「30日前」なのでご注意ください!
- ビザの有効期限がありますが、5年の間はアメリカに滞在できたり、行き来できますか?
- いいえ。学生ビザは最後にアメリカを出国してから5ヵ月経過してしまうと失効されてしまい、学生ビザを再申請する必要があります。ビザ再申請を避けたい方は5ヵ月以内にアメリカに再入国されることを推奨します。また、再入国される際には必ずI20を持って入国しないと有効な学生ビザがあっても入国することはできないのでご注意ください。
- アメリカ在学中にビザの期限が切れてしまいました。違法滞在になりますか?
- 基本は有効な学生ビザと有効なI20のセットで合法的に滞在できるという機能を満たしますが、学生ビザの有効期限が切れていても有効なI20があればアメリカに合法で滞在できます。ただし、アメリカを出国し再度入国する際には有効なビザとI20がないと入国できないので、アメリカ再入国するのであれば、学生ビザの再申請をする必要があります。
逆に、有効期限の切れていないビザを持っていて、有効でないI20(SEVISがアクティブでない)を持ってアメリカにいると違法滞在になります。
ビザを却下されてしまったとき
スーパ―ヴァイザリー・レビューをリクエスト
面接官からアメリカ学生ビザの却下の結果を言い渡されてしまった場合はその場ですぐに “I would like to request a supervisory review” (再審査をお願いできますでしょうか。)とお伝えしましょう。Supervisory Reviewとは、日々数多くのビザ申請の許可・却下の判断を短時間で判断し続ける必要がある面接官は、稀に誤った判断を下してしまう可能性もあるため、公平性のために設定された公式な制度です。Supervisory reviewは面接官の監督者にあたりますので、面接をしてくださる方も変わります。Supervisory Reviewで結果を覆すこともできるので大いに活用しましょう。別日に再面接を受ける
Supervisory Reviewで結果を覆すことが出来なかった場合は、別の日に再度面接に挑戦することもできます。その場合は再度DS160の入力と$160のお支払いをする必要があります。また、却下された理由によっては1回目の面接時に提出した書類と同じでは結果を変えられない可能性が高いため、却下理由をもとに追加・サポート資料を提出してパワーアップした状態で2回目に挑戦しましょう。ビザ面接の却下を受けてからビザ面接の挑戦は何回までというのは特に決まっていませんが、追加できるサポート資料などが尽きてしまったら、挽回は難しいとみなした方がよいかもしれません。東京から大阪と、場所を変えて再申請され通った前例もいくつかあるようです。
- 学生ビザが却下された場合は、ESTAでも入国できなくなるの?
- ビザ申請が却下されると、ESTAも承認されなくなります。米国移民国籍法221条g項および214条b項にもとづき、ビザを拒否されたことがある場合、その記録が移民局によってパスポートナンバーで管理されています。また、ESTA申請の際の質問項目「ビザを却下された経験がありますか?」、で「YES」にチェックを入れると、ESTAが承認されなくなります。(ESTAが申請ができる様になるかは、移民局の判断によるため分かり兼ねます。)学生ビザが一回目の申請で無事取得できるよう、しっかりとした渡航理由、学校選び、入念なご準備が大切になります!